石に彫って後世に残せ

自担と推しが生きた証

推しを推させてくれよ

 大変なことになっている。

 現代社会の教科書に載るような時代を生きている。

 2020年4月7日、新型コロナウイルスの流行により緊急事態宣言が出た。

 

 そこら辺にいるオタクの私は全く正気ではない。

 

 遡ると、2月末に入ったくらいから様々な現場が中止や延期になっている。

 最後の現場は2月24日のSixTONESの大阪公演だった。MCでずっと手洗いうがいを促されたことをよく覚えている。

 それ以降は推しのお渡し会が流れたり、生放送が無くなったり、ハイタッチ会が中止になったりしている。

 運営がイベント中止について謝罪する文面を飽きるほど見た。その度に心を痛めた。

 様々なコンテンツの配信を見た。自担がうがいをめちゃくちゃ促していて最高になったりもした。でもこれを現場で見れたらどんなに良かっただろうか。

 

 正直に言う。疲れた。

 

 ふざけるな、一番辛いのは推したちやその関係者に決まってる。そんなことは分かってる。

 こんな数ヶ月が待てんのか?そういうことじゃない。私は自担の2年の活動休止を待った人間だ。

 

 何に疲れたのか。

 まともな大人のふりをするのに疲れた。

 

 中止にしてくださってありがとうございます!

 健康第一です!

 残念ですが!

 希望を持って!

 こんな時こそ明るく!

 賢明な判断です!

 

 そう言うのが賢いファンみたいな、大人ならわかるでしょ?みたいな。

 

 本当は悔しい悲しいふざけんなって喚き散らしたい。

 どうにもならないのなんて全人類分かってんだよ分かった上でも悲しいんだよ。

 誰も責められるべきでは無いし、責める権利も無いことはわかってるから言わないが。

 

 インターネットくらい本心を言うことを許してください。

 私はもう心が折れそうです。

 

 現場は無い。仕事も無い。ついでにマスクも無い。

 仕方ないですね、残念ですね、なんて笑顔を貼り付けて振舞って。

 普通に生きててなんとも無かったらオタクなんてしていない。

 何かを自分の救済だと思い込まないと生きてこられなかったのに。

 推しを見たいがために人生を頑張ってきたのに、どこの馬の骨かわからんウイルスに生き甲斐奪われて冷静でいられるわけないでしょ。

 悲しいって思うことを許してください。

 

 とうの昔に正気を失っている。

 それでも明日も人間のふりをする。

 全部受け入れるふりをする。

 

 推したちがまたライブを出来るように。

 関係者の方々が不自由無く生活できるように。

 自担や推しが大好きだから、大人しく手洗いうがいしてずっと待っています。

 

 2月17日、東京駅で「また来月!お渡し会で来ますから!」と言ったその来月がじわじわと遠のいていく。

 

 頭で理解した正しい振る舞いと、自分の感情のギャップにずっと苦しんでいる。

 

 今の救いはこれしか無い。

Wash up みんな うがい うがい うがい うがい

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